hanzo’sミリタリースクール

元陸上自衛隊幹部が本物の軍事テクニックの原理原則をサバゲ向けに色々教えます!

サバゲーよく言うタクティカルって何?

こんにちはhanzoです。

まずはお断りとして、あくまで私的意見の範疇でブログを書いてますので、防衛省の見解や実際の自衛隊の活動等とは一切関係していません。

 

いきなりですが、サバゲーよく言うタクティカルって何なんでしょう?

 

タクティカルスキル、タクティカルペンやタクティカルライトetc

 

色々ありますね。

 

なんか商品名みたいな扱いになっています。

辞書で調べると「戦術的」という意味になっていますが、今ではほぼ軍用品はなんでもタクティカルとつければいいみたいな風潮ですね…

 

戦術的」まさにここに答えがあります。普通のライトでも戦術的な運用目的で使用すればそれはタクティカルライトと言えるでしょう。

 

隊員に指導する際は、

「このライトの戦術的な運用方法は〜」

「このMGの戦術的な運用方法は〜」のように使用していました。

 

戦術とは作戦または戦闘直接目標を,最も効果的に獲得することをねらいとして行われる方法的技術 ブリタニカ国際大百科事典

 

戦術的なと言うのは、「目標を直接的に達成するための方法的な」みたいな感じですね。(わかりにくい…笑)

 

戦略は戦術の上位に位置しています。

 

戦略的目的を達成するための直接行動要領が戦術とでも言いましょうか…戦略と戦術の関係とか言い出したら、何日かかることかわからないのでここは割愛しますね。

 

軍事行動は、組織的で戦術性のない行動はしませんから、戦術的行動と言うのは組織的行動とほぼ同義語のような感じです。

なので、雑誌等で見る個人技やライトやナイフなどのタクティカルの使用方法に違和感を感じてしまうのです。

 

 例えば、弾倉(マガジン)の交換などが、タクティカルスキルとされるのは、あくまで2人以上のチームで組織的(あえて組織的と言いますね)に行動する際の、火力を継続発揮するための方法なので「タクティカルスキル」になるのです。だから、動作だけではなく、弾倉交換時の「敵の位置」、「弾倉交換の発声」、「了解した味方の発声」、「見方の援護射撃」、「交換時の動作」、「終了時の発声」、「見方の発声」等がセットとなって初めてタクティカルスキルとなります。

へ!やること多くね!?とか声が聞こえてきそうです。笑笑

でもちゃんとここまでやるだけでも映画の特殊部隊の銃撃シーンみたいなことが出来る様になりますよ(^ ^)

 

なので個人単一のタクティカルスキルは存在せず、部隊・チームとしてどう組織的(戦術的)に行動するかによって、特殊部隊等では個人のタクティカルスキルは常に変化しています。

 

今はほぼ個人戦のようなサバゲーが多いですが、もっと組織的なチームプレイを行うようになれば、皆さん独自のタクティカルスキルが出来てくるかもしれませんね。

ではまた(^^)/~~~