2つのスキルで変わるシューティングテクニック
サバイバルゲーマーの諸君、寒い中ゲーム楽しんでるかね〜!
注目!!
本日の課目は射撃術の講義である🖕
まず、射撃術には大きな分類ではコンバットシューティングとターゲットシューティングがある。
簡単に説明すると
・コンバットシューティング(戦闘射撃術)
個人及び集団での戦いを想定した射撃技術
・ターゲットシューティング(射的術)
オリンピックなど的を射撃し、点数や速度を競うための射撃術
どちらも、理論(精神学・弾道学等)・姿勢・判断力・トリガー操作など様々な要素で構成されている。
サバゲーマーや軍人(自衛官)に必要なのはコンバットシューティングであるのは言うまでもない。
まぁ理論など細かく話していると、とんでもない時間がかかるので割愛して、今回は劇的に考え方が変わるとともに、より戦術的に射撃が出来るようになる2つのスキルについて話していこう。
私が現役初期の頃、陸自ではあまり本格的なコンバットシューティングは実施していなかった。私がコンバットシューティングを学んだのはイラクへの派遣からであったと思う。
当初、その考え方の違い(コンバットシューティングとターゲットシューティング)に驚かされたと同時に両者は本質的に全く違うことを理解した。
コンバットシューティングは我と敵との心理戦を骨幹として考えられていると言っても過言ではない。
おっと!テクニックではないのか?との声が聞こえてきそうだが、人と人とが戦う戦闘では心理戦が重要な要素なのだ。ターゲット射撃能力だけがどれだけ優れていても戦闘で役に立つことはまず無いだろう。
では諸君!いよいよ2つのスキル『正確照準と制圧射撃』とについて話していこう!
◯ 正確照準射撃(点射撃)
敵に対し狙った部位に射撃し、敵を無力化するための射撃
(正確さを重視)
◯ 制圧射撃(面射撃)
狙った地域や敵に対して、面で射撃をして敵の行動及び視界を制限する
(速度と量を重視)。
サバゲーマーなら、なんとなくやっていると思うので理解し易いと思う。
この射撃は戦術上とても重要になってくる。
サバゲのチーム戦で考えれば敵を拘束するファイヤーチーム(制圧射撃)、敵を無力化するアタックチーム(正確照準射撃)のようなもので、個人スキルで言えば、モザンピークドリル(2ボディ1ヘッド)だ。2ボディ=制圧射撃で動きを止め、1ヘッド=正確照準射撃で止めをさす。
ここまで読んだ方はもう理解できたのでは無いかな。
全てのテクニックやスキルは目的や理論があり、それを具体化するとタクティカルスキルやタクティカルテクニックとなる。
前回の記事でタクティカル=戦術という言葉が一人歩きしているようだと言ったのはこのためである。
さぁ具体的に話していこう!
正確照準射撃=正確性 制圧射撃=迅速性と量
正確性と迅速性は相反する要素で、初心者が迅速・正確に撃てば雑なだけで、ただ迅速に撃等とすれば雑になる。これを戦術的に融合した射撃術がタクティカルスキルのモザンビークドリルなのである。
せっかくなのでモザンビークドリルを題材に話していこうと思う。
前提として考え方をメインとするために、照準要領、トリガーコントロール、識別技術や継続射撃技術(弾倉交換)などは抜きとする。
◯ モザンビークドリル
① 2ボディ(制圧射撃 → 敵の動きを拘束する。)
敵に反撃の余地を与えないように迅速にカラダを射撃し、敵の動きを止める。この際、迅速性を重視し、正確性にはこだわらない。アーマーで弾が止まるのでは無いかと思うかもしれないが、想像よりも弾丸の物理エネルギーは大きく、肋骨を骨折するなど、敵の動きを止めるには十分なのだ。
② 1ヘッド(正確照準射撃 → 敵を無力化する。)
動きの止まった敵の頭部(出来れば脳幹部)に正確に射撃して、敵を無力化する。この際、正確性を重視し、速度は求めない。
上記で誤解無いように説明するが、上記は初歩レベルでの重視事項で、これが出来るようになれば、次の段階として2ボディは正確性(2発とも胸部等のバイタルゾーン)を求め、1ヘッドは迅速性を求める。米軍や自衛隊などの特殊部隊やエリート部隊がやっているのは、上級レベルなのだ。当初は迅速性と正確性を分けて学び、レベルが向上するにつれ、その相反する要素を融合していくといい。
諸君はこの『正確照準射撃と制圧射撃』の原理を理解してもらっただろうか、平たく言えば拘束と粉砕かな…この原理はチームタクティカルや個人のタクティカルスキルなど、あらゆる所で使われているので自分の技術やチームに応用していただければ、幸いだ。
本日は以上!!諸君の武運長久を祈る、解散!!